NURSING EYE
ナイチンゲールを知らない子どもたち—看護歴史教育授業実践の中から
高田 みつ子
1
1国立横須賀病院付属看護学校
pp.725-727
発行日 1984年12月25日
Published Date 1984/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908028
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看護史の講義を始めて今年で7年目になる.私自身,父親ゆずりで小さいころから我が郷土の歴史を聞いて育った環境から,中学・高校の日本史・世界史の授業はたいへん興味があった.しかし,中学・高校は‘○○年に何,○○年に何が起こった’という史実に基づいた話でしかなく,講義の仕方には,まるで興味を示せなかった.
では,看護学校での看護史の授業を受けた時はどうだったろうか.今から25年も前のことである.看護史の資料といっても,医学書院のA5判の年表しかなかったような気がする.一方的な講義で,ほとんど記憶がない.もともと大好きな歴史,興味深く授業ができないものかと,いつも悩みの種であった.
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