特集2 ナイチンゲール アップデート
初学者へ伝えたいメッセージ―授業のなかのナイチンゲール
石束 佳子
1
1(専)京都中央看護保健大学校
pp.858-861
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102820
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参考図書の選択にあたって
本校では,ナイチンゲールについては,専門分野Iの看護学原論(1単位30時間)のうちの1コマ(2時間)で授業を行っている。「単元」は,看護理論の位置づけである。カリキュラムの進度は,初めて看護学校で看護を学ぶ学生に,早く看護にふれてほしいという観点から,看護の歴史を学ぶ前に,自らの看護観を発展させる土台になるものとしてナイチンゲールに関する授業を優先している。ナイチンゲールについては,歴史的背景の理解が非常に重要であることから,ナイチンゲールのいわゆる環境説のみを説明しても,また,『看護覚え書き』の詳読を促しても,今一つ理解が難しいようである。
そこで,今年度は,茨木保氏による『ナイチンゲール伝─図説 看護覚え書とともに』をよく読み理解してくることを授業前の事前課題として提示し,授業開始時に内容がどの程度理解できたかを把握する目的で,5分間プレテストを行うという外的動機づけを行い,看護学原論における2時間の学習目標到達に向けて取り組んだ。
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