特集 看護教育カリキュラムを考える
独自性のある看護教育カリキュラムをめざして—看護の概念的枠組みの構築に先立って
須藤 勲子
1
1三育学院カレッジ看護学科
pp.665-671
発行日 1983年11月25日
Published Date 1983/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907886
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はじめに
看護教育を考えるとき,その問題点については,既に多勢の人々により多角的にとらえられ指摘されてきていることに気づく.大きくは看護教育制度にはじまり,教員養成の問題,教員数,定着性,そしてカリキュラムに関しては,一度でも看護教育に携わった者であれば,その過密性を第一にあげるであろう.
どれ1つ取りあげても簡単に解決できる問題ではないが,ここでは特にカリキュラムについて述べてみたい.これは,長年看護教育の場にあった者として,問題意識を持ちながら解決への努力を怠ってきたことに対する反省もこめられている.同時に,本校の短期大学への移行を考えている折でもあり,いずれはしなければならない作業として,この検討を開始したわけである.
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