——
看護教育におけるリーダーシップ訓練の試み
小笠原 知枝
1
,
大場 みゆき
1
1静岡県立静岡女子短期大学
pp.535-540
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907866
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リーダーシップ行動に関して,自己評価・他者評価から,グループ別比較,目標達成機能,集団維持機能,リーダーとメンバーの役割認知,自己評価と他者評価の相関などから考察を進めた結果,各群間・各機能間に著しい差異は示さなかったが,トレーニング前後,討議前後において,学生のリーダーシップ行動上に変化がみられること,リーダーシップ行動の上位群・下位群の過程上の変化,また学生のレポートには,自己の欠点への気づき,積極的・自主的なグループワークへの参加とその満足感,課題に対する積極的な態度や行動が述べられていることから考え合わせると,これからの発展が期待できるように思われる.
今後の課題としては,学生個々の感受性,診断力,問題解決能力,技量などが集団にどのように影響し,逆に集団が個にどのような影響を与えるのかについて考察を進めること,さらにリーダーシップ訓練法の改善への試みが必要である.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.