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看護教育の課題の打開と看護教員の養成
黒川 肇
1,2,3
1鹿児島中央看護専門学校
2九州学院大学
3霧島女子短期大学
pp.543-548
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907867
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看護教育を内と外から揺り動かすもの
‘長年の教育体験から,看護教員の養成について考えてみるように’というお話を受けてから,気にはかけながら手がついていなかった.教育という仕事の深さ,難しさを考えると,なかなか筆もとれない.それに看護教育となると,私はまだまだ序の口にも至っておらないのである.ところが最近,教育上のいろいろな出来事に出会うと,今さらながら,そのことについて考え込むようになってきた.
厚生省は,昭和56年4月23日付けで,3月に実施した第60回保健婦,第57回助産婦,第61回看護婦の各国家試験合格者を発表した.それによると,保健婦は受験者1865人,合格者1833人で合格率98.3%,助産婦は受験者1250人,合格者1184人で合格率94.7%,看護婦は2万8568人が受験,2万8098人が合格,合格率は98.4%で,受験者・合格者は,いずれも過去最高を記録したという.
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