特別寄稿
系統看護学講座“看護学総論”の性格とその内容—概論を中心に
波多野 梗子
1
1日本女子体育大学
pp.337-342
発行日 1983年6月25日
Published Date 1983/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907830
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昭和58年1月に系統看護学講座“看護学総論”(医学書院)の概論の一部を改訂した.この本が1968年に出てから,はや15年を経たわけであるが,これを機会に,私はこの本の性格をどのようにとらえて書いているのか,特にそのうち概論について,どのような考えのもとで内容を選んで書いているのかについて説明しておきたい.これによって,この本を利用して教授をしようとしておられる先生方に,この本の意図をより一層理解しておいていただきたいと思うからである.
本来,看護は‘健康に何らかの問題をもつすべての対象に対して働きかける実践活動である.しかもその実践活動は単なる経験的なものではなく,科学的な裏付けをもったものであり,それゆえ,学習によっていかにしてその実践活動を行うかを学ぶことができる’という前提がある.
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