特集 地域看護教育
シンポジウム
地域活動のための看護教育の課題 教育目標を達成するための実習のもち方
看護教育の立場から
横山 トヨミ
1
1三井記念病院高等看護学院
pp.141
発行日 1983年3月25日
Published Date 1983/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907795
- 有料閲覧
- 文献概要
当学院の教育理念は,‘人間看護を基礎とし,看護の専門性について教授し,調和のとれた社会人として,人間愛を根底とした看護婦になるための自覚と素地を養う’ことをあげている.また看護は病者とともに家族も含めて援助するものであることから,地域保健と臨床看護との有機的なつながりを強調して,カリキュラムを構築している.
そこで,看護教育において主要な‘実習’の一端を述べてみたい.高齢化社会における看護婦は今後,第2次,第3次医療の場のみでなく,プライマリ・ヘルスケアとして,地域住民の健康管理,在宅療養者や,寝たきり老人の療養管理にもかかわるようになるであろう.このような状況を考えるとき,保健所等実習においても,保健所の使命とその活動の実際を勉強するという次元から,もっと積極的な実習の必要性が求められる.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.