特集 看護過程をどう教えるか
基礎教育課程における看護過程の位置づけと学習の展開
藤村 龍子
1
,
笹谷 ミキ
1
1東海大学医療技術短期大学
pp.608-620
発行日 1982年10月25日
Published Date 1982/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907726
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はじめに
ここ数年来,多くの臨床看護の実践者や看護教師たちは,‘看護過程’の概念モデルおよびその構造の学習,看護実践への適用,さらに看護過程の学習を看護学校のカリキュラムの中核に位置づける努力を積み重ねてきた.これは従来の‘看護計画立案過程’の論議が,ただ単に看護過程という用語にすりかわっただけであろうか.
この‘看護過程’という用語の根底にある思想は,‘患者中心の看護’を志向する姿勢や看護上の問題を科学的思考プロセスを通して意図的に解決するという方法論,理論的看護モデルの開発,看護の本質を探究する思惟,看護婦の主体的・知的活動であるという思想が包含されているとも考えられる.
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