NURSING EYE
挫折する学生への指導過程を考える—教師と学生のかかわり合いの深さ
川島 佳千子
1
1帝京高等看護学院
pp.661-664
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908017
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毎年4月に入ると,‘今年度もいよいよ始まった.さて今年の学生は……’と希望と期待を抱きながらも,たくさんの真新しい顔つきに戸惑いを感じてしまう.‘彼女たちを立派な看護婦として社会に送らねばならない’という社会的な使命感を覚えるし,また彼女たちは,一般の大学とは違う看護学校の過密なカリキュラム編成を自覚して入学してはいないのである.
現在の学校教育は小学校の時から,ゆとりある人間,内面の幅の広さ,そして創造性豊かな人間形成を望んでいる.もちろん看護学校もその責任の一部を担っているわけだが,学生たちは,青年期を迎えて自分の人生設計を明らかにして,社会的自己実現の道として看護という職業を選び取ってきたはずである.
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