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看護教育活動の見直し—慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院における保健所実習を素材として
大本 ゆみ子
1
,
花岡 真佐子
1
,
岩永 牟得
2
,
松田 正己
3
,
丸地 信弘
3
1慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院
2城東保健所
3東京大学医学部保健学科
pp.430-444
発行日 1982年7月25日
Published Date 1982/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907697
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はじめに
東京都では,看護学生の保健所実習が4日間に短縮されてから5年目を迎えている.慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院においても,総合看護の視点に立って地域における看護活動の実際を学ぶ目的で,3年生において保健所実習を実施している.
学校では,講義と実習を効果的に結びつけるため,この数年間保健所実習の要項の検討を重ねてきた.さらに教育的方法も,より具体的に保健所実習の目標が達成されるように,総合オリエンテーションとして現場の保健所長と保健婦による講義と,実習前4日間にわたる‘看護における地域看護の役割’をテーマとした演習の導入を試みてきた.しかし,学生に主体的に学ぶ姿勢が不足していること,教員と保健婦の間に一貫した実習目標の相互理解が十分でなく,保健所の方針に沿って実習をお願いするという学校側の姿勢に問題を感じていた.
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