特集 活動の見直しから見通しへ—多摩保健活動研究会の成果を中心に
地域保健活動にかかわる市役所と保健所の役割の検討—母子保健活動を素材にして
改木 郁子
1,2
,
豊田 幸子
7
,
真仁田 紀代子
3
,
中山 順子
4
,
高部 ひとみ
3
,
高橋 貴志子
7
,
衛藤 幹子
5
,
丸地 信弘
6
1現八王子保健所
2元町田保健所鶴川保健相談所
3町田市役所
4町田保健所
5伊藤病院
6東大医学部保健学科
7町田保健所鶴川保健相談所
pp.744-755
発行日 1983年9月10日
Published Date 1983/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206727
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
町田市には,保健活動の実施主体として,市役所健康課と保健所が存在するが,住民にとってより良い保健活動を展開するには,この両者が協力し,サービス提供側として相互に手を結び合う必要がある。そうした観点から,市役所の保健婦と保健所,保健相談所(以下,相談所)の保健婦の間で管内保健婦研究会(以下,管内研究会)が開かれており,昭和53年頃より相互の連携を深め,住民へのより効果的な地域保健活動をめざして業務検討を行ってきた。しかし,互いの立場の主張が強く,問題を感じながらも有効な解決策が得られないまま時が流れてきた。
それぞれの立場の人が"フツフツ"としたものを持ち続けている時,多摩地区保健活動研究会で保健活動見直しの理論を学習する機会を得た。町田市関係より集ったのは,市役所2名,保健所1名,相談所3名で,年齢,キャリア,価値観等すべて異なっているが,1つ共通なのは,保健活動を見直し,より良い活動をしたい,という思いを抱いていることであった。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.