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看護教育の中で‘家族’はどのように教えられているか—アンケート調査の結果と学生の認識状況
鈴木 敦子
1
,
津村 寿子
2
,
三宅 智恵子
2
1大阪府立看護短期大学
2大阪府立公衆衛生専門学校
pp.627-636
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907587
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はじめに
個人の健康問題は,人間の基本的な生活単位である家族と無関係ではありえない.このことは,1974年のWHO専門委員会報告書1)の中にも,‘地域看護の働きかけの対象は個人を含む家族を1つの単位とした家族保健指導(family health nursing)でなければならない’と書かれていることからもいえる.
このように看護職の間で最近特に重要視されてきている家族保健指導は,学生にも徹底して教授しなければならない.そこでこれの基礎となる‘家族の動態・問題’についての効果的な教授法を考えるため,その手始めとして現状の看護教育,保健婦教育カリキュラムの中で‘家族’はどの程度取り上げられ,学生はどのように理解しているかを調べたので,ここに報告する.
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