調査
住民の健康状況について—アンケート調査から
安藤 久美子
1
,
宇佐美 幸子
1
1名古屋市南保健所
pp.56-66
発行日 1972年10月10日
Published Date 1972/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205159
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はじめに
昭和45年度住民健診の重点地区に3学区が決定し,重点地区の働きかけに個人通知票が保健委員,町内の組長を通じて配布されることになった。この機会を利用して保健婦活動に役だつことを何か合わせて実施したらどうか,という案が出た。
現状の保健婦の業務は結核,乳幼児に重点がおかれ,これを10年1日のようにくり返している。このような状態でよいのかといつも疑問をもっており,家庭訪問時にも結核の指導より,もっと日常生活のなかで経済的,精神的に影響を及ぼす疾病で苦しんでいる家庭が多いと思う。たとえば結核以外に成人病の患者をかかえている家庭などがあり,これは死亡統計のうえでも明らかになっている。(表1)
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