新たな教育的出会いを求めて・3
講義の持ち味
黒川 肇
1,2,3
1鹿児島中央看護専門学校
2九州学院大学
3霧島女子短期大学
pp.258-261
発行日 1981年4月25日
Published Date 1981/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907539
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I.患者の迷いと悩み
現代に生きる私たちは,科学に対しては強い信頼を抱いていることは事実である,ところで,埼玉県所沢市富士見病院の乱診乱療は,社会に大きなショックを与え,ただちに‘産婦人科110番’が動き出し,大きな社会問題となった.
医師と患者は本質的に信頼関係で成り立つものであるが,今やその‘医のこころ’に不信と不安がもたれるようになり,相互の信頼にヒビ割れが懸念される状況となった.このことは容易に,看護関係をも包みこむことは推察に難くない.
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