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看護教育と学生寮—教育荒廃の叫ばれるなかに
黒川 肇
1
1鹿児島中央看護専門学校
pp.91-96
発行日 1982年2月25日
Published Date 1982/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907646
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懐かしの寮歌祭—人間形成への大きい影響
旧制高等学校(第一高等学校や三高などのナンバースクールなど)出身者で,もう既に60歳台から70歳台以上にも及ぶ高齢者仲間で,いまなお寮歌祭が盛大に行われている.
そこで声を張り上げて歌われる第一高等学校の寮歌‘ああ玉杯に花うけて’や五高(熊本)の‘武夫原頭に草燃えて’,七高(鹿児島)の‘北辰斜めに射すところ’などを聴くと,まことになんともいえず懐かしい.老残の身にも,青春時代のままの血湧き肉躍るような壮気にかられるのである.それはその青春期を同年輩の若き友らとともに明け暮れた学生寮での,既に幾十年以前の生活への限りない郷愁でもあり,懐かしさといとおしさでもある.
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