Japanese
English
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女性が職業に就く時—普通教育を受けた学生が看護学生になる時のアイデンティティの問題[2]
Initiation into a Women's Prefession: Indentity Problems in the Status. Transition of Coed to Student Nurse
Fred Davis
1
,
Virginia L. Oresen
1
,
宮本 和彦
2
1カリフォルニア大学サンフランシスコ・メディカルセンター
2立教大学大学院社会学研究科
pp.90-95
発行日 1981年2月25日
Published Date 1981/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907519
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立場の変化
カレッジキャンパスから,看護教育の場であるメディカルセンターへの生活環境の変化は次のようである.比較的年齢がまばらで男女共学の若者文化から,年齢も限定され,ほとんど女性だけの文化へ.また,いまだ職業上のアイデンティティが確立されておらず,確立されているにしても,せいぜい試験的・実験的でしかないような環境から,仕事,生活,学生としての地位などが,明確な職業的カテゴリーの下に組み込まれているような環境へ.さらに,学生間の絆(きずな),関心,交際などが多彩にわたり,錯綜している環境から,画一的で,支配的な絆だけがある環境へ,等等である.その絆とは,同じような時期に,同じような経過をたどって,共通の経験,プレッシャー,選択にさらされる看護学校新入生集団の絆である.
こうした変化は,構造的にみて,複雑多岐にわたる学生社会から,ギルドのような同業者的徒弟組合への変化として特徴づけることができる.
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