Japanese
English
研究
臨床実習が作業療法学生の職業的アイデンティティに与える影響—実習経験のアンケート調査
The effects of clinical training for professional identity of occupational therapy students: questionnaire survey on experiences in clinical training
中本 久之
1,2
,
吉田 円香
3
,
山本 夏恋
4
,
菊池 恵美子
5
Hisayuki Nakamoto
1,2
,
Madoka Yoshida
3
,
Karen Yamamoto
4
,
Emiko Kikuchi
5
1帝京平成大学
2東京都立大学大学院博士後期課程
3日本医科大学付属病院
4帝京大学医学部附属病院
5東京リハビリテーションサービス
キーワード:
臨床実習
,
作業療法学生
,
職業的アイデンティティ
Keyword:
臨床実習
,
作業療法学生
,
職業的アイデンティティ
pp.1429-1436
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202352
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Abstract:作業療法臨床実習は学生の職業的アイデンティティに強く影響するとされているが,対象者や指導者とのコミュニケーションに苦慮し,実習遂行困難になる学生も少なくない.本研究では,学生のコミュニケーションスキルや実習での経験をアンケート調査し,職業的アイデンティティへの影響を検証した.調査結果から学生は実習中の対象者とのコミュニケーションに中等度以上の困難さを抱えていたこと,臨床技能の中でも態度の技能と職業的アイデンティティとの相関が強いことが明らかになった(r=.504).また,知識や技術については,4年次学生が他の学年と比較して有意に自己評価が低値だった(p<.001).職業人としての態度は,学生が臨床実習で職業的アイデンティティを高める基盤として重要と考えられる.それに加えて,評価・治療と多くの経験をする4年次学生に対しては,実習場面を想定した学内での準備教育のさらなる充実の必要性が示唆された.
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