特集 看護学生がゆきづまる時/揺れ動く心に潜むもの
私が出会った<看護を学ぶ人たち>から
富田 幾枝
1
1岡山大学医学部付属看護学校
pp.8-12
発行日 1981年1月25日
Published Date 1981/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907506
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昨年(1980年)の3月末のある日,大学病院を退職してゆく若いナース2人が拙宅に遊びに来た.1人は郷里の病院へ,1人は母校へ就職するということである.2人は私が実習指導をしていたころ実習に来た人たちである.3人で数時間,仕事について声高に話して別れた.
数日後,そのうちの1人から手紙が来た.そこには,私が‘きびしくなった’‘変わった’とあり,私の教員としての仕事ぶりに失望しているようであった.思い当たることがある.実習当時の彼女の目に映っていた私は,実習最後の週の感想文に読みとれる.
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