随想
私の出会った患者—さあ描くぞと考える朝
宇治 正美
1,2
1前長野県立阿南病院
2現長野県伊那総合健康センター
pp.451
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207476
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「はじめは,足の裏に雑布をはりつけたような感じだったなあ.そのうちに,足の運びが思うようにいかなくなって……」
モリ小父さんは,私にこう語ってきかせた.その年の夏,下痢がさっばり治らないので,かかりつけの医師に診てもらっていた.おかげで下痢のほうは落ち着いてきたのだったが,そのころから,足のほうがこんなことになってしまった.
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