私の発言
進学課程教育がめざすもの—自主的に学ぶことへの援助
中村 博子
1
1呉市医師会看護学校
pp.657-662
発行日 1980年11月25日
Published Date 1980/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907488
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はじめに
本校に昼間定時制2年課程が開設され,第1回生を迎えたのは約1年前のことである.入学後間もなく,1泊2日の日程でオリエンテーション・ゼミを実施した.教育の発足にあたり,本校における教育の内容を示すとともに,学生たちの果たすべきいくつかの課題を設けたが,その中で‘進学課程で学びたいもの’というテーマで,グループ討議を行った.
その討議の過程で,学生たちが話し合ったテーマである‘なぜ進学課程に入学したのか’ということの動機として,1つには‘看護婦と准看護婦は同じ仕事をしている.それなのに,待遇に差がある.何年働いても責任あることは任せられない.同じ働くなら看護婦として働きたい’という学生と,また‘准看護婦の立場から看護婦の業務内容をみつめたとき,観察,記録,もろもろの判断などにおいてもすばらしいと思った.看護職であるなら,自分たちもあのようになりたい’という学生の意見を聞いたのである.
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