成人看護学（外科）の教室内実習の展開—術前トレーニング（腹式呼吸）について

はじめに

　教室内実習は臨床実習の前段階に位置を占め，安全で確実な看護技術を身につけるための，重要な学習課程のひとつである．

　近来，臨床実習の時間は，教育目標の精選，実習病院の事情，人道上の見地などから短縮される傾向にある．したがって短期間の臨床実習において，最大の学習効果を期待するためにも，教室内実習のウエイトはますます重くなってきている．