看護研修学校特殊研究・3
これからの看護実践の方向—過去の実践に欠けていたものを通して考える
植木 一子
1
1日本看護協会研修学校
pp.632-638
発行日 1979年10月25日
Published Date 1979/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907378
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はじめに
私が研修学校に入学した動機は,看護というものに自信が持てなくなったということである.看護学校を卒業して,2年間外科で,1年間内科で働いたが,その間,たびたび患者とのずれを感じた.ずれは心理的に私を戸惑わせ,何をしたらよいのかわからなくさせた.この戸惑いは,今していることはこれでよいのか?という自信のない,不安な思いに変化していった.
研修学校に入学してから,かつての看護していた自分のあり方を問い直してみた時,過去3年間の看護には,何かが欠けており,それは,私自身の生き方と深く結びついているという結論に達した.
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