私の発言
看護教育雑感
菊知 順二郎
1,2
1石川県総合看護学院
2石川県看護学院
pp.521-524
発行日 1979年9月25日
Published Date 1979/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907361
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衛生行政のコースを歩むつもりだった私が,そのときどきの面白い動機で歩んだ過去は,今から回顧すると,私なりに有意義なものであった.平凡な役人生活では得ることのできない数多くの友人・知人を持つことができたのも,野人的な生活のたまものかもしれない.だいたい周期的な形で仕事を異動したが,一貫して県の職員であったことに変わりはない.
現在の看護婦養成を担当したのも,少々ドラマ的であった.日ごろ教育を考えるとき目標設定は当然としても,良識を前提として教育基盤が,すなわち教育を行うに際して直接の関連体制が整備されなければならないことは当然だと思っていた.この当然が当然でない現実にぶつかったとき,私のドラマ的運命の幕明けとなったのである.
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