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‘基礎的看護技術’教育に関する試論(1)
氏家 幸子
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護学科
pp.636-642
発行日 1977年10月25日
Published Date 1977/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907145
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I.緒論
看護教育カリキュラムは,昭和42年11月に改正され,翌年4月の入学生からそれによる教育が実施されており,昭和51年の4月で9回目の入学生を迎えた.看護教育は,昭和23年の保健婦助産婦看護婦法の制定以来,それ以前の徒弟的な講習から,専門職として確立するための教育へと,努力を重ねてきた.そして,保健医療の概念の変遷や看護に関する研究の進歩に伴い,教育体系確立のためにカリキュラムの改正がなされ,新カリキュラムとして親しまれ,検討されながら実施されてきている.
しかし,カリキュラム改正後9年を迎えた現在,その間の社会状態や疾病構造の変化,また医療の概念の拡大は,看護にも影響をもたらし,新カリキュラムとは言い難くなっており,より適切なカリキュラムへの再検討が求められている.
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