特集 助産診断の実際—診断名確立に向けて
妊婦への助産診断の実際(試論)
佐藤 珠美
1
,
竹ノ上 ケイ子
2
1福岡教育大学大学院教育学研究科
2元:佐賀医科大学医学部看護学科
pp.673-677
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901759
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はじめに
看護診断は,臨床での活用例が多く報告され,妥当性の検証も進みはじめている。しかし,助産診断の事例展開や施設での活用例の報告はまだ少ない。その理由は,助産診断の臨床研究が進んでいないことが考えられる。すでに開発された試論としての助産診断を実際に活用して,データとして蓄積し,その妥当性や共通性,問題点を明らかにしていくことによって,助産診断がより普遍的なものとして確立していくと考える。
今回,「東京都及び近県助産婦教育機関教務主任会」の妊娠期の助産診断類型1,2)とカルペニートの看護診断マニュアル3)を参考にして,産科外来で個人指導を行なった妊婦に対して助産診断を展開した結果を報告する。
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