成人看護学各論の授業展開
ⅩⅡ.骨・関節・筋肉疾患患者の看護
高木 永子
1
,
熊谷 智子
1
,
沢口 泰子
1
1東邦大学看護専門学校
pp.376-386
発行日 1977年6月25日
Published Date 1977/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907108
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はじめに
骨・関節・筋肉疾患患者の多くは,その障害が局所的であってもギプス固定,牽引などの特殊療法を要し,長期にわたり全身を拘束される場合が多い.
本授業案立案の中心課題は,局所障害に加え上記状態におかれる患者に発生しやすい諸問題の把握と,その解決に必要な能力を育成することにある.特に治療・生活の援助に関する検討においては,従来の‘安静保持と後療法’から‘早期リハビリテーション開始’への転換を一層強調し,諸問題の発生・増大防止により円滑な社会復帰を促進するという考えを基盤とする方針である.またこの検討は,既習の‘神経疾患患者の看護’(本誌,Vol. 17, No. 11参照)と関連づけることにより総合的に一層深く追求することが可能となるため必要時,フィードバックする.
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