私の発言
准看教育の現状とその養成廃止を願って
中島 美枝子
1
1愛知県医師会一宮准看護婦学校
pp.1-5
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906948
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はじめに
第12回准看護婦教育学会は,8月7,8日名古屋で開催された.私たちは開催県として,2年前からその準備を進めてきた.そして‘准看護婦教育制度の廃止が推進されるなかで考える教育’というメインテーマのもとに,400名の専任教員が一堂に会し,講演・分科会・研究発表を通してそのあるべき姿を論じた.その結果次のような項目について決議され,厚生省および日本看護協会へ陳情することになった.
1)准看護婦教育制度の即時廃止
2)立法措置移行期の間,とりあえず准看護婦養成所の入学資格を高卒以上とすること
3)専任教員の資格認定講習を行うこと
現在措看護婦を養成しているその現場から,なぜ‘即時廃止’などというショッキングで深刻な決議が生まれることになったのであろうか.私もこの決議に全く賛成している1人である.そこで,この背景を私なりに考え,准看護婦教育の実態を述べてみたいと思う.
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