特集 准看制度廃止への展望—看護の質の向上を目指して
—大森文子会長に聞く—准看制度廃止とこれからの看護
大森 文子
1
1日本看護協会
pp.931-935
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917970
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准看制度廃止のねらい
──最初に,いま准看護婦の養成をストップして,早い時期に准看護婦制度を廃止し,看護婦を1本化しようという運動が看護協会を中心に起きておりますが,そのねらいとするところをお伺いしたいのですが.
大森 結局ねらいというのは看護の質を向上させようということなんです.それから,日本全国どこへ行っても,患者さんが質のよい看護を受けられるようにしたいということなんです.いまのように看護婦が2通りいますと,どうしても偏って,いわゆる地方差とか,病院差とか,いろいろなものが出ているわけですね。どこの病院でも,どんな地方でも,よい看護がなければいけないし,できるだけ均等のよい看護が受けられるということでなければいけないと思うんです.
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