特集 准看制度廃止への展望—看護の質の向上を目指して
自らを見つめ直し准看制度廃止の真の提唱者としての努力を
中島 美枝子
1
1愛知県医師会一宮准看護婦学校
pp.906-912
発行日 1976年9月1日
Published Date 1976/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917965
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はじめに
どこの世界に,現在自分の従事しているその職業がなくなればよいなどと考える人がいるだろうか.にもかかわらず私たち准看専任教員は,もはや一刻も早くこの‘准看護婦教育’が廃止されねばならないと考えている.それは自分の生命を,いつか医療の場に託すことになるであろうと考えるからであり,安心して身をゆだねられる看護婦の養成が困難になってきた現状を,認めざるをえないからである.
本年の日本看護協会総会において‘准看教育に携わる専任教員がいかにしてその現場での働きかけを行っているのか.またこれに期待する’という声を聞き,私は准看教務に携わっている者として,当然の責務としてこれを受けとめた.
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