文学の中の看護
死者からのお弁当—“原爆の子”田中清子さんの記録から
清水 昭美
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.695-702
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906936
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“原爆の子”(長田新編,岩波書店)は,子供のときに広島の原爆を体験した少年少女たちが,6年後に当時を回想して記録したものである.その中のいくつかの記録は,“私が小さかったときに”(長田新編,童心社)という本にも収められている.ここで取り上げたいのは,その中の田中清子さん(当時小学校3年)の記録である.たった2ページの短い文だが,素直な描写の中に,考えさせる場面をたくさん盛り込んでいる.
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