未知の看護書をたずねる・5
明治20-30年代の看護書
山根 信子
1
1東海大学医療技術短期大学
pp.634-639
発行日 1975年10月25日
Published Date 1975/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906928
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明治20年代の看護書
明治も20年代に入ると看護書の出版は急に数を増したように思われる.明治17年に始まった正規の看護教育の影響と,また時代の要請でもあろうか.今までに紹介した,平野鐙の“看病心得”,佐伯理一郎の“普通看病学”,フレザーの“実用看護法”もまたそうである.
日本赤十字社からも幾冊かが出版されているが,これらの紹介は後日にして,今回は以下の3冊を紹介する.この3冊のうち,看病学と看病婦美談については,石原明・他著“看護史”(医学書院発行)のなかで,明治中期以降よく用いられた看護学書のリストの中に入っている.
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