私の発言
ICUの看護とその教育
田島 桂子
1
1順天堂高等看護学校
pp.385-389
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906896
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ICUは,高度な医療の要求に答えて発展してきた.わが国の医療従事者は,ICU導入の初期において,設立の是非,設備内容,職員の構成など,ICUの企画や設備の問題に大きな関心を向けていた.ところが,次第に定着して,医療の一部分として確立されてきている今日では,当然その内容が問題とされるべきであろう.しかし,実際には必ずしも,そのようになっているとはいいがたい.
看護の立場から現在のICUを見ると,P. P. C. の理念の適用としては,その効力を発揮しているといえる.しかし,そこにおける看護婦の目は,個々の患者に対する実際的な看護ケアより,むしろ,次々に運び込まれる新鋭機器の操作やその管理に向けられているようである.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.