看護教育における一般教養の必要性

はじめに

　1973年11月号の“看護教育”に‘看護とは何か’というテーマで，教育学者である大浦教授が投稿されていた．その中で，学問的な概念の追究の仕方について，大浦教授は次のように述べている．

　‘ところで，あることの本質を問うという場合，直ちにその最も望ましいすがた（すなわち理想）を問題にする傾向が一部にあるが，学問を築き上げてゆく正攻法としては，まずその概念（コトバの意味）を定め，それにそってさらに理想的な形態を追究してゆくべきである’