特集 心腎連関を再考する
治す16
炎症を標的とした治療介入:ZEUSトライアル
白川 公亮
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
炎症
,
IL-6
,
動脈硬化
,
二次予防
,
慢性腎臓病
Keyword:
炎症
,
IL-6
,
動脈硬化
,
二次予防
,
慢性腎臓病
pp.590-596
発行日 2023年6月9日
Published Date 2023/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001256
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炎症は動脈硬化の残存リスク因子であり,急性冠症候群後二次予防の治療標的として注目される。自然炎症経路であるNLR family pyrin domain containing 3(NLRP3 )インフラマソームから始まる,インターロイキン1β(IL- 1β)および IL-6の活性化は,アテローム性動脈硬化の病態において最も注目されている炎症カスケードである。本稿では,分子生物学的機序から実臨床における幅広い視点で,動脈硬化に対する抗炎症療法の展望について述べる。
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