看護学校経営・12
学校評価と看護学校経営
永岡 順
1
1東京教育大学
pp.798-803
発行日 1973年12月25日
Published Date 1973/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906733
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1.学校評価の意義
看護学校の経営について,これまでいろいろな角度から問題を取り上げて論じてきた.学校経営に関する領域は広く多様で,しかも多くの困難な課題が横たわっていることが,この講座を通して多少なりとも明らかになったのではないかと思う.もちろん取り残した課題領域も少なからずある.けれども看護学校の経営が,新しい看護教育を行っていく教育の場としてどうあったらよいのかを,それなりに追求してきた.これからの看護学校の在り方を考える過程で,経営の任に当たるものが考えなければならないことは,あまりに多い.早急に解決すべき問題も少なくない.それらをどうとらえ,どのように解決していったらよいのか,これからの看護学校の改善のためにあらためて検討しなければならないであろう.
学校は,看護学校も含めて,すべて社会的な教育機関として与えられた使命(教育目標)をより効果的に達成していくために,絶えずくふうされ改善されていかなければならない.あるときは,その現状について教育内容や方法,教職員組織,施設・設備などが取り上げられて,その批判や検討が行われることにもなる.その検討に基づいて必要な改善が要求されてくる.今日のような急激に変化する時代ではそれが特に必要である.
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