連載 看護学校の経営・管理論・3
看護学校経営の過程―リサーチからフィードバックまで
林 慶子
1
1東京都立青梅看護専門学校
pp.540-545
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100944
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看護学校経営の構造
学校経営と学校管理の関係を構造的にとらえると,図1のように表わすことができるだろう。
学校経営は,経営体の掲げる究極目的・目標に向けて「何をなすべきか」という,政策立案・意思決定・全般方針の設定など総合的・全体的な目的作用である。一方の学校管理は,その目的達成を「いかになすか」という,個別計画の策定や具体的方針の設定など部門的・個別的な方法的作用である。この学校管理には,学校の施設や設備等の維持と管理運営が含まれる。学校管理は学校経営の下位概念であり,学校経営の内在機能として,経営政策と作業を結合させる働きをもっている。
つまり,学校の教育目的を達成するため,学校の諸活動を効率よく運営し,学校の維持発展をはかることが,学校経営と言えるだろう。
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