愛知県立看護短期大学における看護教育の現況
Ⅵ.成人看護学指導の展開—その2.成人看護学実習の展開と考察
内海 節子
1
,
高橋 章子
1
1愛知県立看護短期大学
pp.317-330
発行日 1973年5月25日
Published Date 1973/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906675
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はじめに
看護教育の目的を達成するための方法として,看護実習が大きな位置を占めていることはいうまでもない.私たちは,本学における成人看護学実習の日的をよりよく達成させるために,効果的な学習指導方法について,検討し考察を重ねてきた.そして,過去3年間の経験に基づいて,昭和46年度から成人看護学実習(内科系・外科系)を一看では3段階に,二看では2段階に分けて,段階別にそれぞれ目的・目標を設定した.これにより,学生に学習過程を明確にさせるとともに,目的・日標の達成が容易になると考えた.段階別実習においては,受け持ち患者中心の実習をさせて,看護計画の立案・実践・評価という一連の看護過程を学習させている.このような方法を通して,教育目標を達成していくなかで,問題解決学習,ひいては研究への関心を高め,研究的な態度を身につけさせようと考えてきた.ここに,成人内科系・外科系看護学(以下内・外科看護という)実習についての開学以来5年間の経過について報告する.
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