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看護教育の甘さと暗さ
二木 シヅヱ
1
1名古屋保健衛生大学
pp.431-436
発行日 1972年7月25日
Published Date 1972/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906608
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准看の苦悩は正看の苦悩でもある
最近ある進学コースの専任教師から‘全日制の看護学生より進学コースの学生の質が悪いと具体例をあげて“看護教育”11月号に発表されていましたが,あなたはどう考えられますか’という質問を受けた.
その同じ時期に講習会の席上で‘准看護婦は病院で働いていてもすぐにわかる.もっと勉強してください’と講師から言われましたが,准看護婦の存在はそんなに低いのでしょうか,と私に意見を求められた.教師と准看護婦両者の態度は悲観的であり,自信喪失からくる劣等感と,言いようのない怒りが入り混った雰囲気をただよわせていた.
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