看護教育方法変革の現状と問題点 アメリカにおける変革の現状と問題点
Ⅰ.プログラム学習
中西 睦子
1,2
1神奈川県立衛生短期大学
2看護教育方法研究会
pp.20-26
発行日 1971年11月25日
Published Date 1971/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906526
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
昨年11月に本誌において“視聴覚教育の導入”という特集がなされた.その内容の多くは,主として,これから視聴覚教育に取り組む教師のために,視聴覚教育の方向や方法を示唆した貴重な論文によって占められていた.また,この特集にやや先だって,看護教育用視聴覚教材としてOHPのフィルムなどがさるメーカーによって手がけられていたり,輸入映画フィルムを扱うエージェンシーが現われたりしており,看護教育界全般に視聴覚教育導入の機運がようやく高まりつつある気配が感じられる.
一方,すでに学校教育においては,教育の近代化,教育の科学化が提唱され,VTRやティーチングマシン,コンピューターなど,いろいろの教育機器の開発に伴い,教育方法に画期的な検討が加えられつつあるのが現状である.そして,単に視聴覚機器にとどまらず,あらゆる教育機器の開発利用を含めて,教育の目標・内容・方法のすべてにわたって必要な科学的研究の成果を適用する1)ことを基盤にすえて教育工学という新たな分野が樹立されている.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.