特別企画
卒業試験を考える—新カリキュラム第一回生を送り出して
鈴木 美恵子
1
,
坪井 良子
1
,
大泉 八重子
1
,
若松 信子
1
,
尾形 和子
1
,
鈴木 佐和子
1
,
満永 敏子
1
1慈恵高等看護学院
pp.4-15
発行日 1971年4月25日
Published Date 1971/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906442
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新カリキュラムが実施されて4年め,第一回生が学窓を巣立っていった。しかし,その巣立ちは果して順調なものであったのだろうか。
慈恵高等看護学院—昼の3年制本科コース3クラスと,夜間進学コースの別科生3クラスを7名の教務で担当する—では,本科生の卒業にあたって,卒業試験のやり方を当然変更すべきではないのか,という声があがった。なぜならばカリキュラムが変更されたのに,卒業試験のやり方と内容が,従来のままで良いはずがないというわけである。確かに,卒業試験は学生生活最後のまとめであり,学生にとっては重要な意味を持っている。しかしそれが,なぜ行なわれなければいけないのか,3年間の教育の中でどのような位置を占めているのか,について十分な検討がなされないままに実施されているとすれば,看護教育には“教育”がないといってもよいのではないだろうか—。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.