特集 これからの看護教育—新カリキュラムによる教育とその指導
論稿 新カリキュラムをどう生かすか
小林 冨美栄
1
1東京女子医大付属高看学院
pp.10-16
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906060
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はじめに
新カリキュラムに関しては,すでに各所において論じ尽くされているので,改めて述べることはしないが,ここでは特に実際に教育を受け持つ側として考えておかなければならない諸点について述べる。
まず,さかんに使われている「カリキュラム」ということばの概念規定をしておかなければならない。このことばは,教育学でも種々に定義づけられている。広義に,教育活動に関するあらゆる側面までを含めてカリキュラムという場合と,もう少し狭義に解釈して,学習内容と指導の面のみをとらえてカリキュラムと称している場合がある。
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