特集 これからの看護教育—新カリキュラムによる教育とその指導
論稿 母性看護学
伊藤 暁子
pp.82-87
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906066
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1.母性看護学のとらえ方
新カリキュラムにおける母性看護学は,いうまでもなく,従来の“産婦人科学及びその看護学”のうち“産科学及びその看護法”の中でとらえた狭義の母性—いわゆる妊娠・分娩・産褥期の母性—に加えて,母性の一生にわたる保健の問題を取りあげたもので,広く母性の健康及び福祉に関与するうえに必要な看護知識と技術の習得を目標としている。
著書らは,まず,この母性看護学のねらいとするところを慎重に検討し,できるだけその趣旨に沿うよう努力しながらも,さらに著書らの考えを取り入れるべく,数度にわたって討議を重ね意見統一をはかった。
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