グラビヤ カメラ・トピックス
巣立たせる日—都立保健婦助産婦学院
岡本 晃一
,
医学書院編集室
pp.1-4
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905778
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人生のうちにいくつかある“関所”のひとつを無事にパスさせる日,教える側にとっても教わる側にとっても感無量というのが,この卒業式であろう。“師は師なきを期す”教育者たるもの,すべてこの精神で教育に携さわるとはいうものの,この厳粛な式場に身をおいて,はじめてそれを実感として受けとめるのではなかろうか。
東京にしては,比較的閑静な世田谷にある都立保健婦助産婦学院の卒業式風景であるが,この保助学院駒込のほうに近く移転になるとの話もある。創立以来11回目の卒業式が,この世田谷校舎では最後のものになるかもしれないという感傷も手伝ってか,ひとしお感きわまったシーンがここかしこに見られた。
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