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教育にレクリエーションを活用—都立保健婦助産婦学院で4月5日にデー・キャンプ
西村 恭彦
pp.22-23
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202570
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私たちの生活の中に,レクリエーションということばがはいり込んでから,もうそうとうの年月がたちます.しかし,レクリエーションそのものを生活の中にとり入れてゆくということは,まだまだ十分に徹底しているとは言えないようです.これは私たちの生活があまりにも忙しすぎ,その忙しさの中に埋没してしまっている現状では,"生活を楽しむ"ということはまず考えられない.というのが一般的なところだからだと思えます.しかし逆に忙しすぎるからこそ,かえって"生活を楽しみ","楽しむ中から明日の生活のエネルギーをレクリエートする"ことが必要なのだ,とはいえないでしょうか.
都立保健婦助産婦学院では,学科の中にレクリエーションを大幅に組み込み,中央大学の兼松保一先生を講師に招き,学生生活とレクリエーションを結びつけ,しかも集団の中での生活指導や,公衆衛生活動(助産業務の現在および将来を考えて)のグループ活動にも直結できるような指導がカリキュラムとして考えられている点など,ひじようにおもしろい試みがなされています.
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