予防と臨床のはざまで
国際学会で発表するための講習会
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.960
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209041
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2018年8月17日に,順天堂大学で「第7回国際学会で発表するための講習会」を開催しました.実はこの講習会,第1回は約10年前の2009年にさかのぼります.第1回アジア太平洋ヘルスプロモーション・健康教育学会(APHPE. 2009年7月18〜20日)が開催されるのに合わせて,幕張メッセ国際会議場で武藤孝司学会長(当時,獨協医科大学教授)の下,第1回を開催しました.当時は約50名が参加し,後日,そのほとんどが国際学会発表デビューを果たしたのでした.
今まで,春山康夫氏(獨協医科大学),甲斐裕子氏(明治安田厚生事業団),横川博英氏(順天堂大学)など,日本健康教育学会やヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)関係者諸氏の協力を得ながら,予防医療分野の関連学会の紹介,国際学会の楽しみ方や抄録の書き方,ポスター・口演発表のコツなどについてセミナーを行ってきました.第2〜4回(2011・2012年)は第2回APHPE(台湾)を,第5回(2012年)は第21回IUHPE(タイ)をそれぞれ目標としてセミナーを開催しました.ちょうどよい発表目標があることが重要であり,その中でも,やはりアジア近隣諸国や国内開催の国際学会が良い目標となります.第6回は湯浅資之氏(順天堂大学)の協力を得て第22回IUHPE(ブラジル)に,今回の第7回は涌井佐和子氏(順天堂大学),江川賢一氏(東京家政学院大学)の協力を得て第23回IUHPE(ニュージーランド)にそれぞれ向けたセミナーとなりました.地球の裏側で行われる国際学会が目標となると,ややハードルが高いという声も聞かれました.
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