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看護倫理への提案—第2回
芝田 不二男
pp.56-60
発行日 1966年10月1日
Published Date 1966/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905715
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まえがき
前号(看護教育 7巻・8号)の「看護倫理への提案」という小論は,この連載に対する「まえがき」のつもりでありながら,かなり舌足らずであったし,おまけに原稿を送ったあとで,重要な点に配慮の欠けていたことにも気付いた。そこで重複を避けるいみで,一つだけ論点を補い,あわせて小論の立場を明らかにしたい。
重要な点といったのは,いくらか奇異にひびくかもしれないが,「看護倫理」という学科名を,どのように理解するかについてである。そのいみでは,「職業的調整」という学科も,このコトバをどう理解するかで,取り扱いが,かなりちがってくるのではあるまいか。ともあれ,この道の先入たちの理解を検討した限りでは,これからわたくしの提案しようとする問題点に,適確に答えてくれた理解に接することができなかったのは,たいへん残念であった。
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