看護学校のあゆみ 聖路加看護大学・2
昭和初期から現在まで
前田 アヤ
pp.37-45
発行日 1965年9月1日
Published Date 1965/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905512
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
教員検定試験
専門学校を卒業したからといって,看護婦は看護婦で何らちがったものがないし,世間もまた普通に取りあつかった。そのために小学校に派遣されて学校看護婦として仕事をすることになった人々は,身分をまもるものの必要性を痛切に感じた。このために,文部省で行なっていた中学教員検定試験を受けることにした。独学で,勤務のかたわら勉強し,ついにその目的を達し,教員の資格を持っている看護婦であるといういささかの誇りをかち取ったのである。昭和14年まで続いた研究科には,昭和8年ごろから中学教員の資格検定試験を受けるための準備教科も加えられるようになった。
“前田さん,受かるまで何度でもうけて下さい,受験料は誕生祝いとして出してあげますから。”と,当時の教務主任であられたホワイト先生から励ましのことばを頂いた。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.