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「昭和」から「平成」へ
牧 智子
pp.90-91
発行日 1989年2月25日
Published Date 1989/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207556
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昭和最後の年の暮に
1988年9月19日に昭和天皇が吐血・下血したことが報道されてから,新聞やテレビは連日天皇の病状を報道してきた。9月末から10・11月にかけては,多くの祭りやイベントが中止になり,何かにつけて自粛・自粛といった毎日だった。報道機関が自粛の事実を報道すればするほど,右へならえ式の自粛が増えて,自粛の行き過ぎを批判する声も高まっていた。
12月の初旬から毎日のように何百ccかの血液が輸血され,16日には「呼びかけにこたえて目を開けた」ことさえニュースになるほど,容体は悪化していた。
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