特集 看護教師のあり方
—現場の指導者として—看護の姿勢に研究はつきもの—大学へ入って感じたこと
高橋 洋子
1
1東京厚生年金病院
pp.7-9
発行日 1965年5月1日
Published Date 1965/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905448
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戦後20年,これほど長く平和が続いたことが過去においてあっただろうか。
日本が近代国家として歩みだして以来,戦争の連続であったといっても過言ではない。戦前には,思想的な弾圧はもちろん,男は徴兵され,女は政治から閉めだされて,軍国主義日本が80年近く続いたのである。それらの抑圧は敗戦とともにとれ,世界中で日本ほど自由なありがたい国はないというほど,世は泰平ムードに満たされている昨今である。ベトナムの戦いに対して積極的な姿勢がみられないのも,あまりに泰平に慣れすぎて,辛かった過去の時代を忘れてしまったからではなかろうか。
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