JNE DIGEST
臨床実習モデルにおける学生とスタッフとの関係,遺伝学のカリキュラムに関すること―JNE(Journal of Nursing Education)39巻8号後半,9号より
熊谷 有見子
1
1慶應義塾大学病院看護部
pp.544-547
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903864
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JEN39巻8号(後半)と9号では,学生の能力育成や臨床実習における認識,ならびに看護の役割に関する内容などが報告されている.本稿では,9号より2編を紹介する.
1編は,臨床実習での学生とスタッフとの関係について質的分析を行った研究である.臨床実習中にインタビューを行い,学生の学びに影響する要素を抽出している.臨床実習は,学生の学びの場であると同時に看護スタッフの学びの場でもあるといえる.学生とスタッフとの関係から,実践と教育との連携の重要性を示す報告である.もう1編は,看護教育のための実践を基盤とした,遺伝学のカリキュラムに関する報告である.近年遺伝子解析が進み,医学的診断や治療に遺伝学が重要となってきている.看護においても,遺伝学的知識にもとづく患者や家族への支援の必要性が高まってきており,看護教育でのカリキュラム開発が重要視されている.
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